「100%再生紙」という表示を久しぶりに目にして、「本当かな〜」と疑いと驚きの気持ちが湧きました。
再生紙の偽装問題の一件から、私達の生活の中で「100%再生紙」の表示が一斉に消えて久しい今日この頃。
再生紙とはそもそも一体どんな紙なのか。
再生紙の定義を調べてみました。
紙を作る為に樹木や植物等を直接加工したパージンパルプを使用する場合、その用途(どんな紙製品を作るか)に応じて、繊維を適した状態に残して製造します。
そこに、古紙(一度製品として使用され、回収された紙)が1%でも配合されていれば再生紙と呼ぶことができるとのこと。
結構簡単な定義ですね〜。
使用済の紙を回収して使うのですから、古紙をいっぱい使った方が、安いコストで紙を作れるのではないかと思うのですが、そう簡単な話ではないようです。
使用済の紙製品を原料に作られる再生紙の場合、もともとそれぞれの紙製品によって繊維の長さがまちまちな上に、
更に細かくしたものを原料として作られるため、繊維同士の結びつきが弱く、薄くて丈夫な紙を作るのには適していないとのこと。
普段よく使う紙が再生紙であればある程、環境にやさしいと思いたいところですが、コピー機や一般のプリンターに適した紙を古紙100%使用の再生紙を作ることは、あまり現実的ではないようです。
最近では、リサイクルの為に回収された紙でコピー用紙等の白い紙を作る場合、インクで印刷された紙や、色が付いたりビニール等がコーティングされた紙等の汚れを取り除いたり漂白する際に、工場設備や燃料、製造工程中に発生するCO2等が、バージンパルプと比べて、かえって環境に負荷をかけているという事実も知られるようになりました。
現在、国が指定した環境問題に適した備品購入を促すグリーン購入法では、古紙70%(バージンパルプ等を30%使用)の再生紙を推奨されています。(ちなみにトイレットペーパーは古紙100%のものを推奨)
今後、リサイクルペーパー製品を購入する際には、このパーセンテージも注目したい点です。
古紙100%の再生紙は、コピー用紙や包装紙等の白くて薄くて上質な紙には不向きであっても、真っ白でなくてもよく、仕上がりに多少のバラつきがあって問題ないもの、例えば段ボールや漫画雑誌、一部のトイレットペーパー等でよく使用されているそうです。
繊維の結びつきが弱く、水に溶けやすいという再生紙の特性を生かしたトイレットペーパーのように、古紙100%再生紙の特性を生かす製品がたくさん開発されれば、オフィスや自宅での古紙回収にも、もっと積極的に取り組む意欲が湧きそうですね!
プリント用表示
