前回の記事:
AWSを使ってみよう!(その5) - S3のバージョニング
http://www.pressmantech.com/tech/aws/3365
前回の記事に、
『心配なのは、容量ですね。(お金がからみます)』
と記しました。
バージョニングは、
誤って『上書き』した際に、
過去のオブジェクトを復活出来ます。
大変便利ですが、
バージョン毎にオブジェクトが保存されますので
容量が増え続けてしまいます。
前回の記事にも記しましたが、
手動で削除することは可能です。
そこで、『ライフサイクル』の登場です!
S3のバケットに、
ライフサイクルを設定して、
『古くなったバージョン』のオブジェクトを
『自動削除』とか『自動保存』(Glacier)して行きましょう!
今回は、
『自動保存』を例に進めたいと思います。
『自動保存』の保存先は、
Glacierになります。
こちらは、
『低コストのストレージサービス』になります。
Amazon Glacier
https://aws.amazon.com/jp/glacier/
料金は、以下のとおりです。
ストレージ料金表
https://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/
S3のスタンダードストレージのおよそ1/3ですね。
それでは確認してみましょう。。。
1.まずは、対象のバケットを開きます。
『ライフサイクル』を表示し、『ルールを追加する』の選択を行います。
2.『ライフサイクルルール』が表示されます。
『バケット全体』を選択します。
※プレフィックスでフォルダを選択することも可能です。
3.『以前のバージョン』を『Glacier』にアーカイブしてみましょう。
ここでは、10日後としました。
下の方へスクロールして下さい。
注意として、
『Glacier へ小さなオブジェクトを移行すると費用が増える場合があります』
が表示されています。
1オブジェクトに対して、
42KBのデータが付与されます。
コストが1/3なので。。。
(42KB ÷ 2) × 3 = 63KB
63KB(Glacier)と21KB(スタンダードストレージ)の金額が
同じくらいになるはずです。
なので、
21KB以下のオブジェクトが多いと、
コスト的なメリットはあまり得られません。
こちら、OKでしたらチェックを入れて、確認を押下します。
分かりやすい『ルール名』(入れなくても可)を入力して、
『ルールの作成と有効化』を押下します。
どうでしょうか。
しばらくすると、
ストレージクラスの部分が
『スタンダード』から
『Glacier』に変わっていることが確認出来るかと思います。
あと、
ライフサイクルルールに、『完全に削除』を追加して、
(もしくはアーカイブを止めて)
更にコスト重視にしても良いかもしれません。
※
『Glacier』ですが、復活するには、時間が掛かります。
こちらは、今後紹介したいと思います。
以下にAWSがアピールしているメリットを記します。
耐久性
オブジェクトの 99.999999999% の耐久性を実現するように設計されています。
http://aws.amazon.com/jp/s3/details/#durability
低コスト
お支払いは必要な分だけ。最低料金や前払い料金はありません。
http://aws.amazon.com/jp/s3/pricing/
可用性
Amazon S3 は、1 年でオブジェクトの可用性が 99.99% になるように設計されています。
安全性
Amazon S3 は、SSL でのデータ転送と、アップロード後のデータの自動暗号化をサポートします。
http://aws.amazon.com/s3/details#security
イベント通知の送信
Amazon S3 は、オブジェクトがアップロードされたときにイベント通知を送信できます。
https://aws.amazon.com/s3/details/#events
高性能
Amazon S3 は、ネットワークのスループットと回復性を最大化するのに役立つマルチパートアップロードをサポートし、
エンドユーザーに近い AWS リージョンを選択してデータを保存することでネットワークレイテンシーを最小にできます。
また、Amazon S3 は、レイテンシーが短く、データ転送速度が速く、最低使用料のないエンドユーザー向けの
コンテンツ配信ウェブサービスである Amazon CloudFront と統合されます。
統合済み
Amazon S3 はその他の AWS サービスと統合されているため、Amazon S3 のデータを簡単にアップロード/ダウンロードでき、
さまざまな AWS サービスを使用するソリューションの構築が容易になります。
Amazon S3 の統合には、Amazon CloudFront、Amazon Kinesis、Amazon RDS、Amazon Glacier、Amazon EBS、Amazon DynamoDB、
Amazon Redshift、Amazon Route 53、Amazon EMR、AWS Lambda が含まれます。
使いやすさ
Amazon S3 は、ウェブベースの管理コンソール、モバイルアプリケーション、完全な REST API や SDK と合わせて使用でき、
サードパーティ製のテクノロジーと統合するのも簡単です。